盗聴や隠れて撮影って犯罪?
場合によっては違法行為ですが、いくつか注意点があります。
盗聴について
意外と勘違いされている方が多いのですが、盗聴というのは
「情報を漏らすことによって初めて罪になる」
行為です。
たとえば友人宅に仕掛けた盗聴器で、その家庭の人しか知り得ない情報などを盗聴しネットに流したりすると、これは犯罪になります。
逆に言えば、ただ会話を聞くだけであれば罪にはならないのです。
ただし、
- 盗聴器を仕掛ける際の「不法侵入」
- 設置した時の「器物破損」
- 実際に盗聴した際には「電波法」「電気通信事業法」
などに触れる可能性がありますので、全てが大丈夫という訳ではありません。
ただ、基本的に「調査対象者の自宅を盗聴する」などは違法性の高い行為なので、請け負わない探偵がほとんどだと思います。
使うとしても、依頼者の家に同意をとった上で仕掛けるような、以下の様なパターンです。
ドアの開閉音
探偵の場合、よく使われるパターンとして
玄関ドアの付近に盗聴器を設置し、ドアの開閉音を盗聴する
ことがよくあります。
これにより、別の場所で待機していた人間でも、離れた場所からターゲットが外出したかどうかをリアルタイムに知ることができるからです。
探偵の場合は盗み聞きするために盗聴器を設置するのではなく、あくまでターゲットの位置を把握するために利用するのです。
隠し撮りについて
浮気調査などで決定的な証拠、たとえばターゲットと浮気相手がラブホテルに入っていく瞬間などを撮影するのが探偵の仕事の一つです。
当然、街中で写真やカメラを回すわけですから、怪しまれる可能性はあります。
実際に私も原一探偵事務所の探偵さんに聞いてみたことがあるのですが、尾行中に盗撮の疑いで警察官に職務質問されることも少なくないそうです。
こうした場合、もちろんすぐに探偵の身分を明かして誤解を解くことになります。
ただ、撮影した映像や写真の中に誤解を生むようなアングル(スカートを履いたターゲットを下から写していた場合など)は、身分を明かしたとしても面倒になることもあるのだとか。
ですが、一般的に街中でスマホのカメラを回していても全く問題がないのと同じで、仮に尾行して写真や映像を撮っていてもいきなり法律に触れるような事はありません。
尾行・撮影は探偵が昔から行っている必須の技術になるので、これが全て違法になったら探偵事務所が全て廃業になってしまいます。
一般的な「浮気の証拠撮り」などで違法になることはまずありません。
自力で盗撮や盗聴は可能か?
上記のように、盗撮・盗聴は全てが違法という訳ではありません。
と書くと、次のような意見が出るかもしれません。
「じゃあ、浮気調査の時は探偵に頼まなくても、自分で盗撮・盗聴をしてもいいの?」
という疑問です。
結論だけ書くと、「絶対に」やめた方がいいです。
という記事でも書きましたが、素人が下手に盗撮・盗聴を行うとトラブルになる可能性は非常に高いです。
最悪の場合、「浮気を調べようと相手を盗撮していたのがバレて、こちらは証拠不十分、しかも逆に相手から訴えられた」
といった事態にもなりかねません。
盗撮や盗聴に関しては、素直にプロに任せた方が無難です。