浮気と証拠について
浮気が発覚しても、証拠がないと前に進めません。
…
前回の「浮気チェックリスト」で、パートナーに浮気の兆候が出ていたとします。
ですが、
「これはもう浮気してるの確定だよね…」
と思ったとしても、いきなり離婚の話をし始めたり、問い詰めたりするのはちょっと待って下さい。
なぜなら、
実際に離婚する場合→有効な証拠が必要
問い詰める場合→裏付けがないと、はぐらかされたり言い訳される
からです。
特に多いのが、ちょっと怪しいからといって
「浮気してるでしょ!」
と問い詰めて、ごまかされたり逆ギレされるパターンです。
男性も女性も、浮気をしているかと聞かれて
「はい、してます」
と素直に答える人は少ないです。
言い訳を考えていたり、認めない人がほとんどです。
ですので、
相手が言い逃れできないような浮気の証拠を確保しておく
ことが重要です。離婚や慰謝料請求を考えているにせよ、関係修復を考えているにせよ、一度ハッキリとした証拠を見せて浮気を認めさせることが肝心なのです。
特に裁判で決着を付ける場合、自分の主張が認められるかどうかは「証拠がすべて」です。
裁判の前段階の離婚調停にしても、決定的な証拠があると、調停員がこちらの味方についてくれたり、パートナーも観念して態度が軟化することもあります。
そこで、以下では証拠を集める方法を解説します。
証拠を集める方法
1.言動と矛盾するレシートを集める
有効度:☆☆(それなりに有効)
たとえば、ホテルやレストランのレシートや、コンビニのレシート(クレジットカードの明細もOK)を集めておく事です。
一見、ただのレシートではありますが、二人分の食事代が請求されていたり、コンビニでもお酒やおつまみを二人分買っていたなどの場合は証拠の一つになる可能性があります。
ただしこれのみでの立証は難しく、問い詰めた場合でも「相談に乗っていた」などごまかされる事も多いでしょう。
実際に証拠として使う場合は他の証拠と組み合わせる必要があります。
2.浮気相手とのメールを撮影する
有効度:☆☆☆☆(かなり有効)
浮気相手とのやり取りを行っているメールも、証拠となります。
文章だけでなく写メなどがあるともちろん良いのですが、重要なのは
証拠となりそうなものを『撮影しておく』
ことです。
つまり、相手の携帯の画面を、こちらの携帯の写メやデジカメで撮っておくのです。
たまに証拠となるメールを自分のアドレスに『転送』する方がいるのですが、これだと相手にバレる可能性が高いので非推奨です。
写メ等で撮影しておけば気付かれることはありませんし、証拠としての能力も問題ありません。
3.SNSなどネットサービスをチェックする
有効度:☆☆☆(有効)
例えばFacebookであれば写真をアップロードしている人も多いので、
「残業だと言っていたのに全然違う場所の写真がある」
「会社にいるはずなのに、食事の写真がある」
など矛盾するような証拠が出てくる場合もあります。
また、浮気相手に目星が付いている場合はそちらのタイムラインをチェックするのも有効です。
見られていないと思ってこっそり写メをアップロードしている人は、最近特に多いそうです。
4.手帳をチェックする
有効度:☆☆☆(有効)
「この時代に手帳を使っている人なんているの?」
と思われるかもしれませんが、実は結構多いです。
特に女性(妻)の場合、誰かと会った時間や場所を細かくメモしている事も少なくありません。
これも怪しい部分に関しては自分の写メで撮影しておくと良いです。
5.証拠写真を撮る
有効度:☆☆☆☆☆(非常に有効)
夫(妻)とその浮気相手が一緒に写った写真・動画は、裁判においても、相手に浮気を認めさせる意味でも非常に高い効果を発揮します。
浮気現場の写真が決定打となる事は多いです。
ただし、少し考えてみれば分かるかもしれませんが、浮気の証拠となる写真を上手く撮影するのは簡単なことではありません。
証拠として重要なのは、
- 夫(妻)と浮気相手の顔が誰が見ても分かるくらいハッキリと写っていること
- ホテルや自宅に入って、一定時間経った後で出てきた「入」と「出」の両方を押さえていること
です。
顔がボヤケていたり明確に写っていないと「他人の空似」と言われるかもしれませんし、ホテルに入っていたとしてもあまりに短い時間であれば「何もなかったのでは?」と言われかねません。
このように証拠としては非常に強力なのですが、入手するのが極めて難しいのです。
そこで、プロのカメラマンならともかく、ほとんどの方は証拠写真の撮影に関しては探偵に依頼します。
探偵にとって浮気調査は全依頼の半分以上を占めているため、証拠写真・映像の撮影に関しては「プロ」と言って良いと思います。
具体的に探偵に依頼するステップは次の記事で解説します。
次の記事:浮気調査を探偵に依頼した場合の流れ