探偵・興信所・調査会社の違いは?
現在、
「探偵」
「興信所」
「調査会社」
に厳密な違いはありません。
あくまで呼び方が違うだけです。
2007年に施行された探偵業法では、この3つに区分はなく、一律に探偵業法が適用される事業者とされています。
なので理論的には、依頼者側としてはどこに頼んでも違いはないということです。
もう少し詳しく言うと、探偵のような調査業界では調査する分野によっていくつかの分類が行われており、
「一部業者」
「二部業者」
「三部業者」
「四部業者」
が存在します。
「一部業者」は、特定の法人を対象に企業の信用調査などを行います。
「二部業者」は、特定の法人を対象に、こちらは人事調査などを行います。
「三部業者」は、個人・法人を相手に尾行調査や所在調査などを行います。
「四部業者」は、保険関係の信用調査、財産状況などを保険契約の事前調査を行います。
私たちのような個人の依頼者が「探偵」と呼んでいるほとんどは、この中の「三部業者」の事なのです。
なので、私たちの多くは「三部業者」に依頼することになるワケですが、実際は上記の分類と関係なく、一部・二部・四部業者も幅広い調査を行っています。
得意分野が違うだけで、実際は総合的に調査を行っているのです。
結論を言うと、
「探偵も興信所も調査会社も厳密な違いはなく、依頼する側としてはどれを選んでも問題ない(ただしそれぞれの得意分野は存在する)」
という事です。
ただですね、
基本的に、個人の浮気調査や人探しに関しては、「探偵」の得意分野です。
なので、その2つを依頼する場合であれば、当サイトとしては「探偵」をおすすめしています。
(理由は後述しますので、興味あれば読んでみてください)
補足:それぞれの成り立ち
ここからは完全に補足なので、興味がなければ読み飛ばしてもらっても構いません。
上記の「探偵・興信所・調査会社」について、なぜ区分はないのに呼び方が違っているかというと、それぞれの事業の成り立ち方が異なっているからです。
まず最初に出てきたのが「興信所」で、これは戦前から存在していました。
終戦後に、戦争によって行方不明になってしまった家族、隣人、債務者を探したり、記録がなくなってしまった土地の権利関係を調べたりして、その存在が知られるようになりあmした。
その後は、企業の信用調査や採用調査を請け負うことがメインになっていったのが、興信所です。
次に表れたのが「探偵社」です。
探偵社は、失踪人調査や結婚調査、浮気調査など、興信所と違って企業ではなく個人の問題を解決して欲しいという依頼を請け負う傾向がありました。
最後に出てきたのが「調査会社」です。
企業からの依頼が急増した昭和40年以降に、興信所・探偵社の後で誕生しました。
ですので、調査会社は企業からの依頼をメインに請け負うことになりました。
まとめると、
「興信所」→最初は個人、後に企業の問題解決がメイン
「探偵」→個人の問題解決がメイン
「調査会社」→企業の問題解決がメイン
ということです。
先ほど私が
浮気調査や人探しであれば、「探偵」に頼むのが一番良い
といったのは、こういった成立過程があるからです。
探偵は多くの人が思っているよりも歴史のある職業です。
当サイトで最もおすすめしている探偵社も、40年以上の歴史があります。
それだけの年月を重ねているので、浮気調査・人探しなどの個人の依頼に関する膨大なデータやノウハウが蓄積されているのは、どう考えても「探偵」なのです。
どうせ頼むのなら、経験豊富で失敗の可能性が低いところに頼みたいと考えるのが普通だと思います。
なので、企業調査が得意な「興信所」や「調査会社」ではなく、個人の調査が得意な「探偵」を推奨しているのです。