「浮気調査」の基本をまとめました。
探偵社に寄せられる数多くの依頼の中で最も多いのが「浮気調査」です。
ほとんどの探偵社では浮気調査の依頼件数がトップになっていて、全体の5割を超える場合も多く、浮気調査が得意な探偵社の場合は7〜8割以上を占める事も少なくありません。
そういった、最も依頼の多い案件ではあるのですが、私たち一般の人間は
- 「浮気調査を依頼するような人ってどんな人なのか?」
- 「みんな、どんな目的で依頼するの?」
- 「予算はどのくらい?」
- 「具体的に浮気調査ってどんな事をするのか?」
などを知ることはほとんどありませんので、気になるところですよね。
そこでこのページでは、浮気調査の基本的な事柄について以下でまとめてみました。
浮気調査を依頼する人って、どんな人?
実際に探偵社に浮気調査を依頼する人ですが、全体のバランスとしては女性が多いです。
平均すると女性からの依頼は75%以上で、浮気調査の4人に3人は
妻→夫
に対する調査ということになります。
※原一探偵事務所の調べによると、2012年8月からの1年で
男性:28.45%
女性:71.55%
の割合という事でした。
また、年齢層としては30〜50代が多く、浮気調査の多くをこの年代が占めています。
特に30代からの依頼はどの探偵社でも多いようで、これはやはり会社でも良い地位に上がってきて男性の浮気が増える時期という問題があるからなのかもしれません。
みんな、どんな目的で依頼するの?
「え、目的って、そりゃ浮気を発見したいからじゃないの?」
と思われるかもしれませんが、ここで言っているのは
「浮気調査したその先」
の話です。
浮気調査が終了し浮気が確定した後は、
- 離婚調停・裁判を行う人
- やり直しを選択する人
- どちらか決めあぐねている人
など、様々な道を選ぶ人が出てきます。
これはあくまで目安ですが、ある探偵社では8割の人が離婚ではなくやり直しを選択するそうです。
当サイトで推奨している原一探偵事務所では約半分が離婚・約半分が関係修復を行うと結果が出ています。
浮気調査というと
「離婚を前提として多くの慰謝料を取るための証拠取り」
を想像される方が多いかもしれませんが、実際は半数以上が「浮気が発覚しても、離婚しない」という選択をとっているのです。
基本的に、証拠がないと浮気している人間はほぼ浮気を認めないため、確実な証拠をとってそこから話合うという流れになります。
このため、浮気調査が終わり証拠が出た後でも、夫婦関係の改善をサポートしたりアドバイスできるカウンセラーを常駐させている探偵社も増えてきています。
浮気調査の料金ってどれくらい?
浮気調査の費用についてですが、これは非常に難しい問題です。
その理由は大きく分けて2つです。
1つは、依頼の内容・状況によって費用が大きく変わる事。
たとえば対象者(調査するターゲット)が毎週の特定の曜日だけ帰りが遅かったり、明らかに朝帰りが増えているような状況であれば、浮気現場を押さえるのにそこまで日にちはかかりません。
ですが、出会い系サイトで月に一回浮気しているような場合だと「いつ浮気しているか」絞り込むことが難しく、現場を押さえるのに何日も要することになります。
3日間だけ調査してもらうのと、1週間かかるのでは当然費用も違ってきますよね。
ですので全体としていくらかかるのか、というのは探偵社側も答えにくい面があるのです。
ただ、浮気調査は基本「尾行」「張り込み」を行うことになりますので、その料金であれば
1時間1万円〜2万5000円(調査員2名の場合)
1日8〜15万円
の範囲に収まっている探偵社がほとんどです。
かなり高額に見えると思いますが、浮気調査は複数の調査員を使っての交代制の張り込み・尾行になる事がほとんどなので、これくらいの依頼料にはなってしまいます。
もう1つの理由は、調査費用が各探偵社ごとにバラバラに設定しているという事です。
たとえばハンバーガー1個100円であれば
「まあ普通だよね」
と感じると思います。
が、1個2500円だと言われたら
「高っ!」
と思うでしょう。
このように、多くの商品・サービスの料金は「相場」があるのですが、探偵の場合はこの「相場」を出すのが中々難しいのです。
ある探偵社であれば30万円の依頼料だったのが、他の探偵社だとほとんど同じ調査にもかかわらず2倍・3倍の料金になることも珍しくありません。
こういった事情もあり「浮気調査にはこれだけの料金がかかりますよ!」と一律に言うのは難しいです。
ただ、一つの目安になるのは先ほど挙げた、
1時間1万円〜2万5000円(調査員2名の場合)
尾行に関するこの料金ですね。
25,000円を超えているのであれば、おそらくその探偵社は相場から見て高いと言えます。
10,000円を下回るのであれば、おそらくその探偵社は相場から見て安いと言えます。
(※ただ、安すぎても調査に不安が残りますし、高過ぎるからといって良いと言えません)
上記の費用を目安にしてもらえればと思います。
浮気調査って具体的にどんな事をするの?
浮気を探るための素行調査は、3ステップに分かれています。
情報収集
調査する対象者の情報を集める段階です。
対象者の氏名・顔・勤務先などの基本的な情報はもちろん、
- 何曜日の何時頃、浮気している可能性が高いのか?
- よく行くお店は?
- どういうルートで移動しているか?
など、細かい情報を集めていきます。
浮気調査の場合は、依頼者である妻(夫)からの情報提供が一般的です。
例えば家にあるレシートから行きつけのお店を判断できるかもしれませんし、帰宅の遅い曜日や「麻雀してくる」などのウソっぽい言葉は依頼者からしか得られない情報ですね。
まずはこういった、基礎的な情報を集めるのがファーストステップになります。
調査実施
ステップ1で得た情報を元に、浮気現場を特定して証拠を掴みに行きます。
ステップ1の段階で浮気相手が特定できていたり、よく行くルートが分かっているのであれば調査の成功確率も上がることになります。
基本的に、浮気調査であればこのステップで行われるのは
「尾行調査」
です。
車やバイク、徒歩で後をつけて決定的な瞬間をビデオ(もしくはカメラ)に押さえるのです。
当然、尾行技術のある探偵社の方が調査失敗の危険性は減りますし、裁判になった時でも強力な証拠として使える映像や写真を撮れる可能性が高くなります。
報告書の提出
調査が終わった後は、その結果を報告書にまとめて依頼者に提出します。
尾行調査の場合は、文章による報告書はもちろんのこと、写真や動画(ビデオ・DVD)などを一緒に添付して提出するのが一般的になります。
提出する映像の種類は、写真のみ、動画のみ、写真と動画両方など各社によってまちまちですが、これは各探偵社によって撮影方法の得意・不得意があるからです。
もし依頼者側でどうしても映像の種類を選びたいのであれば、事前に相談しておき、意向を伝えておくのが良いでしょう。
※なお、浮気調査に関しては写真などの静止画よりも動画の方が好ましいと言えます。
動画の方が、第三者から見ても調査の流れや対象者の表情が一目瞭然だからです。
近年では動画の方が証拠能力としても説得力があり、裁判でも頻繁に採用されているという事実もあります。
以上、浮気調査の基礎知識でした
ここまで浮気調査に関して、依頼者の特徴や料金、流れなどを解説してきました。
ここで話せなかった細かい部分などももちろんたくさんあると思いますし、例外も当然あると思います。
大事なのは、気になった点は遠慮せず各探偵社に聞いてみる事です。真っ当な探偵社であればほとんどの質問に親切に回答してくれますので、些細な事でも電話やメール、もしくは対面で会った時に聞いてみるようにしましょう。