GPSを使った調査について
以下で説明します。
GPSと尾行
探偵の重要な行動のトップに位置するのが
「尾行」
です。
この尾行にも色々なパターンがあり、歩いてターゲットの後をつける「徒歩尾行」や、車で後を追いかける「車尾行」などがあります。
そして、「車尾行」は「徒歩尾行」に比べて難易度が高いです。
というのも、ターゲットとの距離を取るのが難しく、たとえば追っている車と自分の車の間に関係ない一般車が割り込んでくる場合もたくさんあります。
そこで、前の車が赤信号で止まってしまい、ターゲットの車が先に行ってしまったら…もうアウトですよね。
ですので、このような難易度の高い車尾行のために、
GPS
を使うのはもはや探偵の常套手段となっています。
(なお、GPSを使った尾行は、違法ではありません)
よく使われているGPS
現在、探偵の間で最も多く使われているのが、セコム社の
ココセコム
です。
その他では、加藤電気株式会社の「イルカーナ」や、「e-Location」というサービスも利用されています。
従来、GPSが普及していなかった時代は「発信機」を使って探偵はターゲットの位置を把握していました。
しかし、発信機には大きなデメリットが有り、ターゲットの車と離れすぎてしまうと信号を受信できないのです。
ですので捕捉率も高くなく、現在地も方角程度しかわからないため、使い勝手は良くありませんでした。
ですが、リアルタイムで現在地の特定ができるGPSが登場し、そこからはGPSがほとんど全ての探偵の必需品となったのです。
GPSの取り付け方
GPSの取り付けは極めて簡単で、ターゲットの車内の目立たない場所に置いておくだけです。
もちろん、車のキーが必要になるため依頼者(妻・夫)の協力を得て車内に設置します。
車内に設置できない場合は、「車体裏側」に取り付けるケースも有ります。磁石や両面テープを使って、車の下に取り付けるという訳です。
GPSは証拠になる?
例えば、GPSを取り付けた車がラブホテルの駐車場に停まったとします。
移動の軌跡を記憶するタイプのGPSもありますので、一見これだけでも浮気の証拠になると思われるかもしれませんが、実際はGPSだけでは証拠としては非常に弱く、参考程度と考えた方が良いでしょう。
相手もいくらでも言い逃れできますので、やはりプロの探偵による映像(映像・写真)が決定的な証拠のためには必要になってきます。
GPS自体は個人でも入手できますが、それで位置を割り出したからといって離婚・裁判に使える証拠になるとは限りませんので、注意しておきましょう。